わからないことをはっきりと認める

良い弁護士と言えども、すべての法令、判例、実務を知り尽くしているなどということは、ありません。

必ず、「わからないこと」はあります。

 

もちろん、経験を積んだ弁護士なら、わからないことに出会わずに法律相談を終えることのほうが多いですが、一定の確率で「わからないこと」に出会います。

特に、相談者がたくさんの質問を用意しているときには、思わず考え込むような場面があります。

 

そんなとき、わかりませんとか、知りませんという弁護士の答えは、あなたにとって不安を感じさせるかもしれません。

 

けれども、はっきり「わからない」と言える弁護士のほうが、良い弁護士です。有料相談で、丁寧な弁護士なら、「わからないので、あとで調べて、ご連絡します」ということもあります。

 

大抵のわからないことは、弁護士がきちんと調べれば、わかります。そうすると、結局は、あなたにもわかります。困ることはありません。

弁護士がきちんと調べてわからないのであれば、別の弁護士でも、まず同じ結果でしょう。

 

しかし、わからないことに気付かない、わからないことにわかったふりをする、さらには、自分の知らない新しい知識を求めて積極的に調べない弁護士では、取り返しがつかないことになります。

 

わからないことをわからないと言える弁護士は、良い弁護士です。