弁護士の出身大学、出身ロースクール(法科大学院)に意味はある?

結論:弁護士選びには無意味(無関係)です。

 

 

たとえば東大、京大出身の弁護士のほうが、そうでない弁護士よりも優秀だ、などということはありません。

ロースクール(法科大学院)も同じです。

どこの大学を卒業しても、しなくても、結局は同じ試験を受けて合格しているのですから、大差はありません。(※注1、注2)

出身大学や出身ロースクールで弁護士を選ぶのは、非常にばかばかしいことなので、やめましょう。

特に、出身ロースクールの偏差値の上下は、弁護士選びの判断材料として全くもって無意味、無関係ですので、注意してください。(出身大学名を隠して出身ロースクール名だけを宣伝する弁護士が増えているという実情があります。そこは、察してください。)

 

少なくとも弁護士同士の世界では、互いの出身大学を気にすることなんて、全くといっていいほどありません。私の知る限り、新司法試験・ロースクール(法科大学院)出身の弁護士同士の間でも、偏差値や出身校の違いによる上下関係の意識は特に聞きません。

同じ司法試験に合格したことを認め合う意識が、自由と平等の基礎になっています。

母校が同じ場合の多少の親近感はあり得るかもしれませんが、特に気にするほどの意味はありません。

 

あえて言えば、学歴を自慢するような弁護士は間違いなくアホですから、けっして選んではいけません。

 

 

 

※注

1)旧司法試験・新司法試験の違いは、多少あります。旧試験の方が難しかったこと、ロースクールのおかげで以前よりも簡単に弁護士になれるようになったことは確かですが、そのことと、その弁護士があなたにとって本当に良い弁護士かどうかとは、それほど関係ないはずです。今や新試験出身弁護士のほうが人数が多くなっていますので、よほど個人としての優秀さにこだわるのでない限り、あまり気にしないほうがよいでしょう。

2)司法試験に合格しないで弁護士になる特例コースの人が、ごく少数ですが存在します。この場合、同じ試験を受けて合格しているという基準が当てはまりません。限られた得意分野以外、実はほとんど知らないということもあり得ます。