「探し方」と「選び方」の違い

ここでは、弁護士の「探し方」と、弁護士の「選び方」を、はっきり区別しています。

この2つは、とても似ていますが、重要な違いがあります。

そして、それは、「本当に良い弁護士の選び方」の核心に関わります。

 

弁護士を「選ぶ」ということは、その弁護士を信頼して、あなたの事件を依頼する、ということです。

したがって、本当に良い弁護士を「選ぶ」ためには、弁護士と実際に会って話をして、相談してみることが必要です。会って話すこともなく、あなたに合った良い弁護士を選ぶことは、不可能です。

 

これに対して、弁護士を「探す」ということは、あなたの事件を依頼するために、なるべく信頼できそうな弁護士を見つけ出すということです。

会って話して事件を依頼する前に、まず、どの弁護士に会うのかを決めなければなりません。具体的には、たくさんある法律事務所から候補を選び出して、法律相談の予約をする必要があります。それが「探す」ということです。

実際に信頼できる弁護士かどうかを確認して事件を依頼するのは、その弁護士に会って話をしてみてからになります。それは、「選ぶ」段階の問題です。

 

最も重要な点を確認します。

「本当に良い弁護士を選ぶ」ためには、実際に弁護士と会って話をしてみないと何もはじまらないのです。

「なるべく良さそうな弁護士を探す」ことは、その準備でしかありません。

 

会って話してみて、これはと思えば依頼してください。不安が残れば、別の弁護士とも会ってみてください。それなくして、良い弁護士を選ぶことは、できません。

 

あなたにとって本当に大事なのは、弁護士の「選び方」です。ここで伝えたいことの本質も、弁護士の「選び方」にあります。

 

けれども、まずは探すところからはじめないと、誰に会えばいいのか、どこに法律相談の予約の電話をすべきなのかがわからないのですから、選びようがありません。

「選び方」で失敗しないためにも、「探し方」でつまずかないようにしましょう。